先端技術活用

地域の課題解決につながる最先端技術、幅広い分野で実現を目指す動きが活発化

先端技術を積極的に活用して、魅力的な街づくりとSDGsへの対応

各自治体のスマート化、IT化、デジタル化において、近年は、どこよりも早く最先端技術を取り入れて、日本からだけでなく世界からも注目を浴びる魅力的な街を構築しようとする動きが見られるようになりました。その一例に「空飛ぶクルマ」があります。空飛ぶクルマが実現した場合、その車は地上を走らないため、渋滞を心配する必要なく目的地までの移動が可能となります。また、地方都市間のスムーズな移動や、救命救急での活用も期待されていることから、2025年の大阪万博を控える大阪府、地域活性化を目指す三重県などの自治体は、離発着場の調査やロードマップの作成などに積極的に取り組んでいます。

空飛ぶクルマは近未来化に向けた極端な例ですが、自動運転バスや電動キックボードといった次世代モビリティの活用については、既に多くの市区町村が導入に向けた整備を行っています。自動運転の電動(EV)バスのような交通サービスは「MaaS(Mobility as a Service、マース)」と呼ばれ、安全で正確な走行を実現できるほか、EVバスであれば二酸化炭素などの排気ガスの排出を抑えられるため、持続可能な開発目標(SDGs)の観点からも注目を浴びているサービスです。また、電動キックボードも同様に、環境面や普及のしやすさから、シェアリングサービスなどとしての展開が始まっています。各地域での実績が多くなってきたことから、新たな移動体験としての実証実験が各自治体で積極的に行われており、数年以内の大幅な成長と拡大が見込まれています。

自治体主導の実証実験で、地域課題の解決と新たな価値を創造

各自治体が実施する実証実験は、行政が描く未来の理想的な街へと近づく第一歩となります。自動運転バスや電動キックボードの登場により、交通の利便性は本当に向上するのか、また地域の住民や観光客はそれぞれにとってメリットがあるかどうかの意見を広く収集し、理解を深めることもできます。地域によっては少しでもスマート化に近づいた街としてアピールすべく、実証実験のイベント開催をSNSで宣伝したり、参加への予約をオンライン上で受け付けたりと、小さいところからデジタル化を取り入れようとする動きもあります。

過去に開催、もしくは現在行われてる実証実験の予約においては、予約管理システム「RESERVA.lg」の導入が数多く見られます。その理由として、「RESERVA.lg」 の予約画面はシンプルで使いやすく、老若男女問わず多くの市民が操作感で抵抗感なく予約を進められるという点が挙げられています。また、予約を管理する担当職員側からは、直感的でやさしい操作性が好評で業務効率化に繋がったと評価されたことも大きな要因の1つです。こうして各市区町村で工夫が凝らされた実証実験は、開始から期間終了まで、大きな事故なく成功に終わったところがほとんどです。それぞれで本格導入に向けた準備が進められており、近未来的なまちづくりの完成は目前といえるでしょう。