当社が提供するRESERVA予約システムは、全国の自治体担当者の負担軽減を目指し、「新型コロナワクチン接種予約システム」を提供しています。4回目の追加接種にも対応し、2022年5月現在、320の市町村・企業・医療機関などで稼働中です。
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日本のワクチン接種状況は、2022年5月24日時点でこれまでの総接種回数は278,763,261回(内閣府ホームページ参照)、3回接種完了者の割合は高齢者(65歳以上)が88.8%で、人口全体では57.9%と公表されています。また、NHKの情報(2022年5月24日時点)によると、3回目接種を完了した人の割合は秋田県が全人口に対し65.86%で最多で、新潟県、山形県、福島県が続いており、東京都は56.52%、大阪府は50.48%となっています。
厚生労働省は2022年5月20日、60歳以上の人などを対象に5月25日から新型コロナワクチンの4回目接種を開始すると発表しました。4回目接種が今実施される背景とは、そして今後の接種スケジュールや接種対象者は誰なのか、6月以降も新型コロナワクチンに関するトピックは注目を集めるものと考えられます。そこで本記事では、4回目接種に対する各自治体の準備状況について調査し、最新情報をまとめました。
【免責事項】
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新型コロナワクチンの4回目接種
4回目接種の概要
後藤茂之厚生労働大臣は、「予防接種法施行令」の一部を改正する政令が閣議決定されたことを受け、4回目接種の対象者のうち、60歳以上の高齢者には努力義務の規定を適用するよう政令を改正し、5月25日から施行すると発表しました。また、後藤大臣は「厚生労働省としては、4回目接種を円滑に開始できるよう、引き続き、自治体と緊密に連携しながら、取り組んでまいります」(「厚生労働大臣記者会見概要」より引用)と述べており、準備ができた自治体から順に4回目接種が開始される見込みです。
そのため、自治体によって4回目接種の開始日は異なり、接種を希望される方は自治体の公式サイトなどを通じて情報収集することが必要です。
ワクチン接種の努力義務とは?
「接種を受けるよう努めなければならない」(厚生労働省新型コロナワクチンQ&Aより引用)という規定を指します。厚生労働省は感染症のまん延防止のために、接種に協力してほしいという意図からワクチン接種に努力義務を適用していますが、義務とは異なり、接種を強制するものではありません。
現在4回目のワクチン接種が推奨されている理由は、各国のデータから3回目接種から時間が経過すると発症予防効果や重症化予防効果が低下するという結果が明らかになったからです。英国健康保障庁の報告によると、3回目接種後は発症予防効果が60~70%程度となりますが、3回目接種から5カ月後にはその効果が0~50%程度に低下すると言われています。
参考記事:「新型コロナワクチン 4回目接種は必要?今後も打ち続けるの?」
参考記事:「ワクチン接種4回目、なぜ必要? 効果は? 海外での使用実績は?」
対象者・費用・使用ワクチン
今回の4回目接種で対象となっているのは、
- 60歳以上の方
- 18歳以上60歳未満で重症化リスクの高い基礎疾患を有する方
です。⒉における基礎疾患を有する方とは以下に当てはまる人を指します。
(1)以下の病気や状態の方で、通院/入院している方
- 慢性の呼吸器の病気
- 慢性の心臓病(高血圧を含む)
- 慢性の腎臓病
- 慢性の肝臓病(肝硬変等)
- インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病
- 血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く)
- 免疫の機能が低下する病気(治療や緩和ケアを受けている悪性腫瘍を含む)
- ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
- 免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
- 神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
- 染色体異常
- 重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複した状態)
- 睡眠時無呼吸症候群
- 重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健福祉手帳を所持している、又は自立支援医療(精神通院医療)で、「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持している場合
(2)基準(BMI 30以上)を満たす肥満の方
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
(例)BMI 30の目安:身長170cmで体重87kg、身長160cmで体重77kg
(3)新型コロナウイルス感染症にかかった場合の重症化リスクが高いと医師に認められた方
⒉に該当する人には努力義務が適用されていません。そのため主治医等と相談し、接種するメリットとデメリットを考慮したうえで判断することが大切です。
ワクチン接種は全額公費で行うため、無料で受けることが可能です。また、4回目接種では1・2回目接種及び3回目接種で接種したワクチンの種類にかかわらず、ファイザー社製ワクチン又は武田/モデルナ社製ワクチンのいずれかを接種します。
参考サイト:「18歳以上60歳未満で基礎疾患を有する方等の接種について」
参考記事:「コロナワクチン4回目接種 効果や副反応は?接種間隔は5か月に」
4回目接種の効果と副反応
世界に先駆けて4回目接種を行っているイスラエルは、4回目を接種した60歳以上の人の重症化防止効果は、3回接種の人より4倍以上高いと推算しています。また、4回目接種から2カ月近く経過しても、その効果は3回接種の人より3倍以上高かったとのことです。つまり、4回目接種では発症予防効果や重症化予防効果の長期持続性が期待できるでしょう。
ワクチン接種における副反応の割合は、ファイザーとモデルナを合わせた全体で、局所の痛みが78.8%、けん怠感が33.2%、筋肉痛が24.5%、頭痛が21.5%、37度5分を超える発熱6.6%となっています。接種後以上のような症状が出ることはあるものの、現時点で重大な副反応は確認されていません。
参考サイト:「新型コロナウイルスワクチン追加接種(4回目)情報」
参考記事:「コロナワクチン4回目接種 効果や副反応は?接種間隔は5か月に」
参考記事:「ワクチン接種4回目、副反応は? なぜ60歳以上だけ? 5回目もあるの?」
参考記事:「ワクチン接種4回目、なぜ必要? 効果は? 海外での使用実績は?」
接種スケジュールとその条件
厚生労働省は5月25日から努力義務の規定を適用すると発表していますが、実際に4回目のワクチン接種が可能となるのは、3回目の接種から5カ月後です。そのため、接種券送付時期や接種開始日は人によって大きく異なっています。東京23区では最速で25日より接種を開始するため、自治体のサイトを確認し、情報を確認することが重要です。
また、自治体によって接種券申請対象者・予約受付体制は異なっています。調査の結果、18歳以上60歳未満で基礎疾患を有する人・新型コロナウイルス感染症にかかった場合の重症化リスクが高いと医師が認めた人は、接種券の申請が必要となる自治体が多く確認されました。しかし、豊島区はすべての対象者(3回目接種後、豊島区に転入した人を除く)が申請不要だったり、港区や渋谷区等では指定の手帳を持っている人は申請が不要だったりと細かな差異がありました。
予約受付体制は、予約サイト・コールセンターを用意している自治体が多く、江東区、品川区では予約相談窓口を、墨田区では予約代行サービスを提供していました。
追加接種スケジュールの参考:東京都中央区(2022年5月24日時点の情報)
東京都23区の4回目接種(追加接種)に関する調査
2022年5月24日現在、東京23区はすべての区が4回目接種について各自治体ホームページ内で言及しています。本記事では、各自治体の準備状況を以下の4つで分類しました。
公開情報内容 | 自治体数(23区中) | |
⒈ | 接種券配布スケジュール/接種開始予定日/予約受付体制/接種場所の全てを公開 | 15区 |
⒉ | 上記のうち、いずれか1つ以上を公開 | 8区 |
⒊ | 「後日詳細を公開」と留める | 0区 |
⒋ | 追加接種(4回目接種)について言及無し | 0区 |
⒈の該当区は、中央区・港区・新宿区・文京区・台東区・江東区・品川区・大田区・世田谷区・渋谷区・中野区・杉並区・北区・板橋区・練馬区の15区、⒉の該当区は、千代田区・墨田区・目黒区・豊島区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区の8区でした。
東京23区は、すべての自治体で接種券配送時期を公開しています。接種予約開始日・接種開始日についても、4回目接種に応じて細かく記載している地域を多く確認できました。
4回目接種に関する自治体の情報一覧(URL)
2022年5月24日時点の情報です。
4回目接種に向けて積極的に取り組んでいる自治体
練馬区
練馬区は「近くて 安心 希望する場所で」をコンセプトに4回目接種を進めていくと発表しています。接種体制としては、かかりつけ医などで接種できる個別接種をメインに、集団接種でカバーするベストミックス方式をとっています。また、従来の常設会場に加え、区民館等を利用したキャラバン方式を取り、区民が自宅近くでワクチン接種できる環境づくりに励んでいます。
ワクチン接種会場への移動が困難な高齢者や障がい者への、車いすやストレッチャーのまま乗車できるリフト付きタクシーによる送迎支援や、寝たきり等で会場でのワクチン接種が困難な方への訪問接種、会場への無料シャトルバスの運行などを行い、4回目接種に向けて積極的に取り組んでいることが確認できました。
公式サイト:「練馬区モデル」
公式サイト:「練馬区 新型コロナウイルスワクチン4回目接種概要」
公式サイト:「新型コロナウイルスワクチン接種実施計画 練馬区モデル【4回目接種】」
地方自治体での導入が進む「RESERVA 新型コロナワクチン接種予約」システムとは
20万の事業者・官公庁に導⼊されている国内最⼤級のSaaS型予約システムRESERVA(https://reserva.be/)は、新型コロナワクチン接種の予約受付に特化したシステム「新型コロナワクチン接種予約システム by RESERVA」を提供しています。5月25日からの4回目接種開始を受けて、当システムは1~3回目の接種予約機能に加えて、4回目の追加接種予約に必要な以下機能を追加しました。
- 3回目接種完了者のみ、4回目の接種が可能
- 4回目の接種対象者として60歳以上のみを制限することが可能
- 同会場で3回目と4回目接種予約を1つの予約メニューで受け付ける、もしくは、それぞれ別に受け付けることも可能
- 1つの予約メニューで、3回目と4回目の接種対象年齢を別々に設定することが可能
- 初回接種(1・2回目)と追加接種(3回目、4回目)をすべて1つの予約サイトで受け付けることが可能
- ワクチン種別ごとに接種対象年齢を設定することが可能
その他、VRS(ワクチン接種記録システム)や予約接種台帳システムから抽出した接種対象者データの取り込みや予約登録、接種記録の登録、更新も行えます。
詳細はこちら:RESERVA新型コロナワクチン接種予約システム特設サイト
現在、「新型コロナワクチン接種予約システム」のデモ相談会を実施中です。
デモ実演・相談会のお申し込みは、以下特設サイトの問い合わせからご連絡ください。
https://vaccine.reserva.be/
当社は今後も、政府や厚生労働省及び関係省庁の発表に応じて、コロナワクチン接種予約の対応に必要な機能を速やかに開発、独自の調査ノウハウを活かし、皆様のお役に立てるツール、情報を提供します。