現在全国の自治体が婚活支援を行っています。自治体主催の婚活イベントは、地域住民の交流を深め、結婚による人口減少問題への対策として行われます。自治体が主催する婚活イベントは、多くの独身者にとって重要な出会いの場となっています。しかし、従来の運営方法では、参加者の管理やマッチング効率が悪く、成婚への道がなかなか進まないことがありました。そこで注目されているのが、自治体で開催している婚活イベントのDX（デジタルトランスフォーメーション）化です。デジタル技術を用いることで、婚活イベントの課題を解決し、効率的でスムーズな運営を実現します。この革新的なアプローチは、婚活市場における新しい標準を打ち立て、より多くの人々が幸せな結婚を実現できるようサポートします。
本記事では、婚活イベントの課題とDX化のメリットを明らかにし、成功した自治体の事例を通じてDX化の具体的な進め方を紹介します。時代の流れに合わせながら、新たな価値を創造する自治体の婚活イベントについて学びましょう。
婚活イベントの現状と課題
婚活イベントの形は様々で、各イベントには異なるメリットが存在しています。
ここでは、全国的に開催されている婚活イベントの現状と、今後の婚活市場の成長を背景に、自治体による婚活イベントが直面する課題について解説します。
婚活イベントの一般的な形態
婚活イベントは、パーティータイプ、イベントタイプ、合コンタイプの3つにわけられます。
- パーティータイプ：自治体で一番開催されている婚活イベントです。大人数から少人数まで、さまざまな規模のイベントが開催されています。少人数であれば長く話すことができ、大人数であれば一度にたくさんの人と出会うことができますが長時間話すのは難しいです。
- イベントタイプ：料理、バスツアー、スポーツなどさまざまな企画と婚活がひとつになったものです。共通の趣味がある人に出会える点や、会話に困ることが少ない点が魅力的です。
- 合コンタイプ：食事やアルコールを楽しみながら合コン形式で行われる婚活イベントです。自己紹介の後にみんなで会話ができます。一人で話すことが苦手な人にとっては、参加するハードルが一番低いです。しかし、合コンタイプの婚活ではほかの婚活よりも同性の人と比べられる傾向にあります。
婚活イベントにおける課題点
現在の婚活イベントにはいくつかの課題が存在します。それらを把握することで、DX化による婚活イベント改革の方向性を見つけることができます。
- マッチングの効率化：アナログの婚活イベントでは限られた時間の中で全ての参加者と交流することが困難です。
- プライバシーとセキュリティ：イベントでは個人情報の取り扱いが難しく、漏洩のリスクが伴います。特に大規模な婚活パーティーでは個人情報の管理に手間取ります。
- フィードバックとデータ分析：イベントを行う際、そのイベントが来場者にとってどのような点で満足であったか、また不満があったかを知ることでより良い婚活イベントの開催につながります。
- 参加者の関係性向上：物理的なイベントでは参加者の関係性を高めるのが難しい場合があります。デジタル技術を使用したゲーム要素を取り入れ、参加者の関心と活動を促進することが重要になります。
今後の婚活イベントでは、これらの課題に対する解決策が求められます。そして、それらの解決策の1つとして注目されているのが、DX化です。次章では、婚活イベントにおけるDX化の可能性と、具体的な導入方法について探ります。
DX化による自治体の婚活イベント改革
出会いの機会が不足していると感じる人へ向けた自治体主催の婚活イベント。一方で、これらのイベントは管理や運営、マッチングの面での課題も存在します。このような課題を解決し、より成果を出すための手段がDX化です。デジタル技術を活用することで業務を効率化し、革新する取り組みを指します。では、次に具体的に何が変わり、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
DX化による婚活イベント実施のメリット
まず一つ目の大きなメリットは、効率的なマッチングプロセスを踏めることです。これまで紙媒体で行っていた出席者の管理やマッチングなどもデジタル化することで、よりスムーズに運営することができます。また、予約システムを導入することで参加者が婚活イベントをより満足度の高いものになります。具体的に次の2つの観点を見てみましょう。
効率的なマッチングプロセス
出席者管理とマッチングの過程がデジタル化されることで、効率が大幅に向上し、スタッフの負担が軽減されます。参加者間のコミュニケーションも改善され、イベントの質が向上することで再参加率が増え、イベントの成功率が高まります。さらに、自動化による人件費の削減とデータ分析の利用により、コストを抑えつつ、より適切なマッチングを促進します。参加者の登録からイベントの容量管理までが自動化され、オーバーブッキングのリスクが減少し、スムーズな運営が可能になります。
予約による参加者体験の向上
参加者が自分の都合に合わせてイベントに登録し、イベント前のリマインダーを自動化することによって、参加者の満足度が向上します。また、予約によって、参加者はイベント当日の手続きを心配することなく、マッチングに集中することができます
DX化の実際のプロセスと導入方法
デジタル化は一夜にして可能なものではありません。適切な展望の構築、システム導入、スタッフの教育、運用の改善と手順を踏むことが求められます。具体的な取り組みとして挙げられるのは、参加者管理のデジタル化、マッチング過程のデジタル化などです。これらの手段により、婚活イベントは新たなステージへと進化します。
自治体の婚活イベント事例
本章では、自治体で開催されている婚活イベントをDX化している具体的な事例を3つ紹介します。
福島市｜-Fukuむすび- 婚活の大学
参考サイト：福島市「-Fukuむすび- 婚活の大学」
結婚相談に使われている便利な予約システム：https://reserva.be/teruma
福島県福島市では、「婚活の大学」という婚活相談、婚活イベントを実施している団体を設置しています。婚活の大学は、婚活をしているすべての人に寄り添っており、これから出会いを探している人も、すでにお付き合いしている人も受講することができます。
どうしたら素敵な相手にめぐり逢えるか、次のデートにつなげたいのにLINEが続かないなど、婚活に関しての悩みは人それぞれで、セミナーだけですべてに対応することは極めて難しいです。そこで、婚活の大学では3か月の活動期間中は毎月1回対面でのカウンセリングと、毎月1回電話、LINE、Zoomのいずれかで相談を受けることができます。1回の活動期間に20名ほどいて、予約システムRESERVAを使ってカウンセリング、相談の予約を受け付けています。RESERVAの導入で、婚活相談以外の事務作業の手間を削減でき、事前のアンケートで相談内容を知ることができるため、より円滑に相談を進めることが可能です。
茨城県｜であイバ
「であイバ」は茨城県が運営している出会いの機会を提供するサービスです。AIマッチング機能、オンラインお見合い機能などデジタル技術を用いた機能が搭載されています。
AIマッチング機能では、入会時に登録するプロフィールや価値観診断テストの結果を元にして、AIが相性のよい相手を選び紹介します。価値観診断テストにより、価値観を可視化し、AIがより成婚に向けて高い交際率となるような組み合わせを抽出してマッチングを行います。自分自身で相手を選ぶのとは違った視点で相手を見つけることが可能です。
お見合いは堅苦しく、古典的であるイメージがあるかもしれません。オンラインお見合いは、手軽に自宅でお見合いをすることができるため、お見合いのハードルを下げてくれます。また、茨城県は端から端まで車で３時間以上かかり、出会った人と実際に会ってみたくても、距離が離れている可能性があります。オンラインのお見合い機能があれば、距離の問題で恋愛を諦めることが少なくなります。
木更津市｜きさらづメタ婚
参考サイト：木更津市「メタバースを活用した婚活イベント（きさらづメタ婚）」
参考サイト：一般社団法人メタバース婚活協会 公式サイト
千葉県木更津市では、アバターを使ったメタバース空間でのマッチングをする「木更津メタ婚」というオンラインイベントを行っています。アバターを使うことで、見た目にとらわれず「フィーリング重視」の婚活を提供しています。
メタバースとは
メタバースは、インターネット上にある仮想空間です。
参加者は仮想空間の中で、自分の代わりとなるアバターを使用し自由に空間上を移動できます。空間内では、他者と交流したり、商品やサービスの売買など、様々なことを体験することができます。
婚活に限らず、買い物、就活イベントやライブなど様々な場所で活用されています。
顔や年齢、年収などの個人情報が公開されず、アバター名と声だけで始められるのがメタバース婚活の特徴です。外見などの情報にとらわれず始める婚活だからこそ、相手の中身をより知ることができます。個人情報が公開されないことによる危険性も感じられますが、独身誓約書や本人確認、そして厳重なセキュリティにより保護されているため、安心して仮想空間で婚活を進めることができます。メタバースならではの完全なるプライベートゾーンで、2人だけでの会話に集中することができます。
仮想空間にてパーティーに参加した後、2人でアバターデートを行い相性を確かめ合い、確かめることができると現実でデートをします。オンライン上でのデートを終えてから会うため、初めて会う際にも安心感があります。
自治体で開催している婚活イベントにおすすめの予約システムRESERVA
DX化は様々な方向から進めることができ、なかでもおすすめなのが予約システムの導入です。予約システムの機能は、予約管理にとどまらず、決済から顧客管理、さらに集客に至るまで自動化する機能を持つシステムです。複数のツールやプラットフォームを切り替える手間は一切不要で、これにより、自治体の業務プロセスがより効率的に進められるだけでなく、利用者にとっても一元的で使いやすい環境が提供されます。
現在多数の予約システムがありますが、自治体主催の婚活イベントには、実際に導入事例もあるRESERVAがおすすめです。RESERVAは、26万社が導入、500以上の政府機関・地方自治体も導入したという実績がある国内No.1予約システムです。予約受付をはじめ、機能は100種類を超えており、自治体の業務プロセスがより効率的に進められます。初期費用は無料で、サポート窓口の充実やヘルプの利便性が高いため、予約システムの初導入となる地方自治体にもおすすめです。
まとめ
本記事では、自治体が開催している婚活イベントにおいて、デジタル技術の具体的な導入手段と事例を通じて、DX化の利点と必要性を示しました。
全国の自治体で開催されている婚活イベントでは、アクセシビリティの向上が可能な点など、さまざまな理由から予約システムの利用が注目されています。予約システムは、イベントの内容に問わず業務の効率化を図ることができるため、さらなる利用者数増加が見込めます。
RESERVA.lgでは、今後も自治体のDX化に関する国内事例を取り上げていきます。
